野町の町家

昭和初期に建てられたコンパクトな金澤町家を賃貸住宅としてリノベーション。

かつての住まい手を失い新たな家主を募集していた売買物件でしたが、「建物の傾斜が激しいこと」や「改修費用がどれくらいかかるのか」という不安要素から買い手が決まらないため「木たて調査室」を活用し、購入希望者の知りたいコトを明確にしたところ、現所有者の事業計画に沿い成約に至るという経緯で進められました。

本物の素材と伝統的な工法により修繕をおこない、部分的に現代の暮らしに適合する形でミニマルに更新。古い町の風景を支え、金沢のなにげない歴史的景観を持続していくことへ繋がるような町家再生となりました。

正面ファサード。金沢町家の姿はそのままに修繕し、歴史的景観を持続する。
玄関先には、シンボルツリーとして槇の木がある。
1階玄関。既存町家の意匠を尊重し、伝統的な工法で施す。
1階のキッチン。
1階、キッチンと繋がるダイニング。元は畳であったが、現代の住まい方に合わせてフローリングを施す。
1階の水回りは浴室機能を新たに設け、使い易く1箇所にまとめる。
1階、住居としての和室を丁寧に修繕する。
2階の二間を見る。
2階は間取りは変えず、板の間と和室の二間として使い方のバリエーションを担保する。
コンパクトながらもタイルがアクセントとなる水回りスペース。
用途
賃貸住宅
所在地
石川県金沢市野町
構造規模
木造2階建て
延床面積
73.50㎡
工事種別
改修(リノベーション)
完成時期
2022年2月
業務内容
設計・監理・不動産仲介
写真
迎崇